日常生活の気づきをもとにデザインを行っているグラフィックとウェブのデザイナーです。以前、実家に帰った際に小さい頃住んでいた社宅を見に行ったことがありました。入口はベニヤ板で閉鎖されてすでに誰も人が住んでおらず、もう少ししたら取り壊されてしまいそうでした。家という生活の中心をなす存在にも永遠はないのだなあとあらためて思いました。カレンダーは時間の流れを感じさせたり、思い出させるメディアです。
作品について
ひめくりカレンダーには、一日いちにちが連なっているといるという時間の連続性と今日がめくられて過去になり明日が現れるという時間の断続性を感じます。シーケンシャルに撮影されたベタ焼きの情景を用いることにより、ひめくりカレンダーの今を強めるとともに、めくられていく過去への淡いきもちを感じることができればと思い、フォトグラファー本田犬友さんの写真を使用させていただきました。
Credits
D: Mitsushima Hiroshi / P: Honda Inutomo