「ショータイム!」私がプレゼンの時、心で唱える呪文……。舞台が大好きで大学も舞台芸術を専攻していました。舞台芸術は舞台美術、衣装、照明、音楽が一体となってひとつの作品を作り上げる「総合芸術」と言われています。学内宣伝用のポスターや看板、タイポグラフィーに興味を持った私は今、印刷業界に身を置きながら「金融機関(というステージ)」で通帳やカード、証書、そしてVIを中心に活動を続けております。
作品について
細線を組合わせた図柄を「細紋」と呼び、古来偽造防止のために用いられました。デジタル化が進んだ昨今使用する場が激減してしまいましたが、そこには緻密なまでに思考された美的感覚が備わっています。
普通「線」は境界線として用いられますが、面や奥行きを表現できる「細紋」でボーダレスな世界観を構築し、社会にうずまく様々な垣根を越え、交流(コミュニケーション)していく象徴になればと考えています。
Credits
D: Tabuchi Kenichi